折りたたみ式レンズの挿入方法は、特殊な機械を使用し、約3㎜の傷からレンズを挿入します。
手術前までに以下の4つの検査をさせて頂きます。
手術の3日前より、手術する方の目に感染予防のための点眼薬を1日4回点眼していただきます。
当日の12時頃までに来院していただき、瞳孔を開く目薬を10分おきに手術する目に点眼していただきます。(お化粧はしないでください)
手術は約10~20分ぐらいで終わります。(2Fの手術室)
手術後は回復室(リカバリールーム)にて休息していただきます。
手術した方の目にガーゼをして保護メガネをかけてご帰宅いただきます。
手術の翌日と2日目、4日目にご来院いただいて消毒と検眼を行います。
お忙しくて時間の取れない方は、手術の翌日のみは必ず来ていただいています。
また、手術後は目の保護のために下記のガイドラインをお渡ししています。
白内障について詳しくは当院の白内障手術専門サイトをご覧ください。
↓こちら
手術の様子を写真と合わせて紹介します。
1.目の消毒、血圧計、心電図をつけます。 | 2.顕微鏡をセッティングします。 | 3.手術開始 |
4.手術中 | 5.手術中 | 6.手術終了 |
7.リカバリールームでの休息 |
手術後は目の保護のために、術後の経過日数とともに可能な日常生活の動作をわかりやすくまとめたものをお渡ししています。
以下にない動作がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
手術後日数 | その日より行ってもよい動作 |
---|---|
当日 | 歯磨き |
1日目 | ひげそり、読書・テレビ、家事(炊事程度)、タオルで顔を拭く程度 |
2日目 | 入浴(首から下のみ) |
8日目 | 事務・家事(布団上げ下ろしなど)、仰向け洗髪 |
15日目 | 洗面、普通に入浴、自分で洗髪、散髪、化粧 |
1ヶ月目 | パーマ・毛染め、飲酒、ゴルフなどのスポーツ |
要相談 | 旅行、運転 |
※手術後2週間は、保護眼鏡で目の保護をしてください。
※ガイドライン(参考)が必要な方は、下のアイコンをクリックして印刷してください。
ガイドライン(参考)はPDFデータです。PDFデータをご利用頂くにはAdobe社が提供する
Adobe Acrobat Reader(無料)が必要となります。ダウンロードは、右のバナーよりご利用ください。
単焦点眼内レンズは1つの距離に焦点を合わせた眼内レンズのことです。単焦点レンズを入れた後は白内障のにごりがなくなって明るくなり見やすくなりますが遠くに焦点を合わせた場合は手元の本などを読む場合に老眼鏡が必要となることがあります。
多焦点眼内レンズは下図のように近くと遠くの両方にピントを合わせることができます。
職業柄、眼鏡やコンタクトレンズの着用ができない方や、眼鏡をかける頻度を減少したい方には好ましいと言われています。
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取扱い多焦点眼内レンズ一覧表 | |||
レンズ画像 | |||
製品名 | テクニスマルチフォーカル | テクニスシンフォニーオプティブルー | テクニスシナジーオプティブルー |
製造範囲 | ‘+5.0D~+30.0D’(0.5ステップ) | ‘+5.0D~+30.0D’(0.5ステップ) | ‘+5.0D~+30.0D’(0.5ステップ) |
光学部 デザイン |
回折構造 【光学部全面】 | エシェレット回折構造 【光学部全面】 | 回折構造 【光学部全面】 |
乱視矯正 | 無 | 有 | 有 |
焦点の特性 | 遠方と近方の2焦点型 | 遠方から近方までの『焦点深度拡張型』 | 遠方から手元までの『連続焦点型』 |
見え方の特徴 | 遠方と近方 | 遠方から近方 | 遠方から手元 |
グレア ハロー |
有 | 有 (比較的少ない) | 有 |
約30cm | ○ | × | ○ |
約40cm | × | △ | ○ |
約50cm | × | △ | ○ |
約70cm | × | ○ | ○ |
約100cm | × | ○ | △ |
遠方 | ○ | ○ | ○ |
選定療養 | 可 | 可 | 可 |
負担額※ | 170,000円 | 190,000円(230,000円) | 290,000円(320,000円) |
※( )内の金額は乱視矯正レンズの金額です。
レンズ画像 | |||
製品名 | ファインビジョンHP | クラレオン ビビティー | クラレオン パンオプティクス |
製造範囲 | ‘+10.0D~+30.0D’(0.5ステップ) | ‘+10.0D~+25.0D’(0.5ステップ) | ‘+6.0D~+30.0D’(0.5ステップ) |
光学部 デザイン |
アポダイズ回折型(特許)【光学部全面】 | 波面制御型【X waveテクノロジー】 | 回折構造+屈折構造 |
乱視矯正 | 無 | 無 | 有 |
焦点の特性 | 遠方から手元までの『3焦点』 | 遠方から実用的近方「焦点深度拡張型」 | 遠方から近方の自然視覚3焦点 |
見え方の特徴 | 遠方から手元 | 遠方から実用的近方 | 遠方・中間・近方 |
グレア ハロー |
有(少ない) | 単焦点レンズと同等 | 有(少ない) |
約30cm | ○ | △ | △ |
約40cm | ○ | △ | ○ |
約50cm | ○ | ○ | ○ |
約70cm | ○ | ○ | ○ |
約100cm | ○ | ○ | ○ |
遠方 | ○ | ○ | ○ |
選定療養 | 可 | 可 | 可 |
負担額※ | 250,000円 | 290,000円 | 290,000円(320,000円) |
※( )内の金額は乱視矯正レンズの金額です。
テクニスマルチフォーカルアクリル:170,000円
テクニスシンフォニー:190,000円
テクニスシンフォニートーリック:230,000円
クラレオン PanOptix:290,000円
クラレオン PanOptixトーリック:320,000円
クラレオン ビビティー:290,000円
テクニスシナジーオプティブルー:290,000円
テクニスシナジーオプティブルートーリック:320,000円
ファインビジョン:250,000円
多焦点眼内レンズを使用する白内障手術を受ける場合、当院では選定療養の費用として、通常の診療費とは別に次の金額をご負担いただきます。
選定療養とは、患者様ご自身が選択して受ける追加的な医療サービスで、その分の費用は全額自己負担となります。
令和2年4月より、術後の眼鏡装用率の軽減を目的とした多焦点眼内レンズを使用する白内障手術は、厚生労働省が定める選定療養の対象となりました。
当院は多焦点眼内レンズの白内障手術を行う医療機関として届出をしています。
多焦点眼内レンズの対象となる患者様には診察時に詳細をご説明致します。
■多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は、2020年3月31日をもって先進医療除外となり、4月1日以降は選定医療(選定療養)となりました。
選定医療または選定療養は、保険外併用療養費ということです。白内障の手術代は保険適応になりますが、多焦点眼内レンズを使用すれば、レンズ代の差額を自己負担として支払っていただくことになります。
■多焦点眼内レンズを使用する白内障手術の費用
・多焦点眼内レンズに係る費用/選定療養(全額自己負担)
・白内障手術の費用/医療保険で給付
患者の皆様には、ご理解いただきますよう宜しくお願い申し上げます。
当院では手術室にIQAir CR250(高性能空気清浄システム)やHEPAフィルター内蔵のクリーンルームエアコンを設置し、高度なクリーン環境の中で手術を行っています。
■NASA規格では手術室のクリーン度の目安はクラス10,000以上とされていますが、当院の手術室はクラス100,000に該当します
■専門の業者による手術室の清掃・消毒、最新の検査機器を使った手術室内のクリーン度の測定を定期的に実施しています